プログラマは日々の仕事の中で様々なことを学んでいますが、それを記録し、振り返ることができていますか?
日報は仕事や学びを整理し、自分を成長させるための有効なツールです。しかし、日報を書くことに抵抗があったり、書き方がわからなかったりする人も多いのではないでしょうか。
この記事では、プログラマが日報を書く理由や注意点、新人でもすぐに書ける日報のフォーマットを紹介します。

プログラマが日報を書く理由
プログラマは日々の仕事の中で、様々なコードを書き、問題を解決し、新しい技術を学びます。
それらを日報に記録することで、自分やチームの成長につながるというメリットがあります。
以下、具体的にプログラマが日報を書くことのメリットを見ていきましょう。
毎日PDCAサイクルを回せる
日報を書くことで、自分の仕事や学びを整理して振り返る機会となります。その結果、成果や課題が明確になり、次の行動につなげることができます。
また、日報を読み返すことで、成長のプロセスや知識の蓄積を確認する機会にもなるでしょう。
アウトプットによる知識の定着
その日の仕事で学んだこと、個人的に学んだことを日報に書くことで、学んだことを『アウトプット』する機会を作ることができます。
知識はインプットするだけでは定着しません。実際にアウトプットして『使う』ことで、知識が定着しやすくなります。
学びのきっかけになる
仕事の中で学んだことや面白かったことがあっても、仕事が終わると忘れてしまい、置き去りにされてしまうことがよくあります。しかし、日報に『学んだこと』欄があれば、それらを半ば強制的に調べることができます。
つまり、『気になったことは調べる』という仕組みを作ることができるのです。
言語化(書く)する能力を高める
日報では、要点を抽象化して簡潔に書くことを意識することで、言語化能力が向上します。
読み手を意識して書くことで、読み手のことを考える訓練にもなることでしょう。このような意識を持って日報を書くことで培った文章力は、様々な場面で役立ちます。
自分に自信を持てる
日報という形で蓄積されたものは、単純に自分の自信につながります。
つまり、『自分は毎日これだけ反省と勉強を積み重ねているから大丈夫!自分は大丈夫だ』と思えるのです。
毎日の仕事を楽しむためには、自分に自信を持つことが意外と大切です。
周りから学べる
日報を共有することで、周りの人からフィードバックをもらうことができます。
中には技術的な追加情報をくれる人もいて、より勉強になります。周りの人から学ぶことも成長にはとても大切です。
周りの人とコミュニケーションを取る機会になる
日報はコミュニケーションのツールです。自分の考えや思いを伝えることができますし、その内容について周囲と議論することもできます。
特に入社して間もない頃は、早く自分のことを知ってもらう必要があります。
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プログラマが日報を書くときの注意点
プログラマというと、パソコンの前に座ってプログラミングをしているというイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
実際、プログラマ同士のコミュニケーションはできても、他人とのコミュニケーションは苦手というプログラマも多いと言われています。
では、プログラマが日報を書く際には、どのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。
ここでは、プログラマが日報を書く際に気をつけるべきポイントを解説します。
会社や部署のルールを守る
日報の目的や記入項目、細かさは会社や部署によって異なります。勤め先が初めての場合は、日報の目的や基本的な書き方を知るためにサンプルを見せてもらいましょう。
また、同じポジションの社員が日報の記入にどれくらいの時間をかけているかも参考にできます。
記入内容が詳細でない場合は、ニーズに合ったテンプレートを探して使用すると便利です。
時系列で業務内容を記録する表形式や、1日の記入項目が多いタイプ、少ないタイプなどがありますので、自分の業務スタイルに合ったものを選びましょう。
記録数が少ないタイプの方が、1件1件の詳細がわかる傾向があります。自分のスタイルで書こうとする人もいますが、極端な場合、英語圏に移住しても日本語を話し続けるようなものです。
業務日報は企業文化の一部ですから、必ずルールを守りましょう。
必要なことだけを書く
報告や記録が必要なことは忘れずに書き、必要性の低いことは書かないようにしましょう。
文章が多すぎると要点がわかりにくく、後で読んだり内容を探したりするのに時間がかかります。
簡潔に書くのが難しい場合は、同じ内容を伝えるのに少ない文字数で書くようにしましょう。重要なことから書くのも一つの方法です。
どうしても簡潔に書けない場合は、140文字という制限の中でどれだけ伝えられるか、X(旧ツイッター)のようなツールを使って練習してみましょう。
わかりやすい表現で書く
他の人が読んでも誤解のないように、正しく理解できる文章で書きましょう。行動を共にしていない人が読んでも内容が理解できるように記入することが大切です。
上司や同僚に報告するつもりで書くとよいでしょう。細かい記入項目がない業務日報の場合は、段落ごとに何を書いているのかがわかりやすいように書きます。
何が起こったのか、何を得たのかといった客観的な事柄と、自分の判断といった主観的な事柄を区別するようにしましょう。
新人でもすぐに書ける日報フォーマット
日報のフォーマットは会社によって異なります。日報の提出方法もノートや専用用紙、メールなど様々です。日報を書きやすくするためには、日報の書式が重要です。
ここでは、新人でもすぐに始められる日報の例を紹介します。事前にフォーマットをメールで送っておけば、記入して提出する前にコピーしておくこともできます。
今日の目標
日報を書く前に、その日に達成したいことを明確にしましょう。目標を持って取り組むことで、より効率的にプログラムを進めることができます。
目標は、前日の反省や改善点を踏まえ、具体的で達成可能なものにしましょう。
目標の記入例はこちら。
- 〇〇関数の実装を完了する
- 〇〇バグの原因を特定して修正する
- 〇〇ツールの使い方をマスターする
日報の最初に目標を書くことで、自分自身と上司に宣言する効果があります。
本日の業務内容
業務内容は、その日に行ったプログラミング業務と関連する活動を簡潔に報告するものです。
5W1H(いつ、どこで、誰と、なぜ、何を、どのように)を意識し、具体的な内容と時間配分を記載します。
箇条書きで書くと仕事の詳細がわかりやすいでしょう。
- 9:00~11:00は〇〇関数の実装作業
- 13:00~14:00は〇〇バグの調査・修正
- 15:00~16:00は〇〇ツールの勉強会に参加
今日の成果・達成率
業務内容を振り返り、その日の成果と達成率を評価します。その日の目標に対してどれだけ達成できたかを数値や件数で表しましょう。
- 〇〇機能の実装が100%完了した
- バグの修正が80%完了した
- 〇〇ツールの基本操作をマスターした
実績や達成率は客観的な事実として書くことが大切になります。
良かった点・頑張った点
その日のプログラミングで頑張ったこと、良かったことを書きましょう。自分だけでなく、周りからも評価されるような内容にするのがポイントです。
- 〇〇関数の実装では、先輩から教わったコーディング規約を守ることができた
- 〇〇バグの修正では、デバッグツールを使って効率よく原因を特定することができた
- 〇〇ツールの勉強会では、積極的に質問や発言をした
良い点や努力は自信や自己肯定感につながります。
改善点・課題・教訓
その日のプログラミングで苦労した点、改善すべき点を書きます。課題や問題点は隠さずに正直に書きましょう。
ただし、ただ『できなかった』と書くだけでは意味がありません。課題や問題の原因や背景、解決策や対策、学んだことや気づいたことを具体的に書くようにします。
また、改善点や課題は、成長のチャンスに変えるという意気込みも大切です。
- 〇〇機能の実装において、仕様の理解が不十分であったため、途中で修正が必要でした。
- 〇〇バグの修正では、テストケースの作成が不十分だったため、バグの見落としがありました。今後は〇〇ツールを積極的に活用し、プログラミングの効率化・品質向上に努めます
明日への目標
日報の最後には、翌日の目標を設定します。翌日の目標は、その日の反省や学びを踏まえ、具体的かつ達成可能なものにします。
- 〇〇機能のテストとリファクタリング
- 〇残り2割の〇〇バグの修正
- 〇〇ツールを使った〇〇プロジェクトの開発開始
翌日の目標を設定することで、翌日のモチベーションや意欲が高まります。さらに、日報で目標を宣言することで、自分自身や上司への責任感も生まれてくるでしょう。
まとめ
プログラマにとって日報は必需品です。日報を書くことで、自分の仕事や学びを振り返り、反省・改善・学習を繰り返すことができます。また、日報は上司や同僚とのコミュニケーションの手段でもあります。新人や日報を初めて書く方は、この記事で紹介した日報のフォーマットを参考に、正しく日報を書く習慣をつけましょう。
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