現代のビジネスにおいて、顧客との長期的な関係を築いて売上を最大化するには、顧客管理システム(CRM)の活用が欠かせません。顧客情報をまとめて管理できるだけでなく、営業活動の自動化や売上予測の精度向上など、企業の成長を支える機能が豊富に搭載されています。
しかし、市場には数多くの顧客管理システムがあり、「どのシステムを選べばよいか分からない」という悩みを抱える企業も少なくないでしょう。
システムごとに得意分野が異なり、自社のニーズに合わないものを選んでしまうと、せっかく導入してもあまり効果を実感できないケースも考えられます。
本記事では、自動化機能に優れたシステムから大規模企業向けのもの、高セキュリティを重視したものまで、様々な特徴を持つ顧客管理システムを厳選してご紹介。各システムの強みや適用場面を詳しく解説するため、自社に最適なCRMを見つける参考にしてみてください。
自動化に強い顧客管理システム
営業活動の効率化を図りたい企業には、業務プロセスを自動化できる顧客管理システムがおすすめです。手作業による入力ミスを減らし、営業担当者がより重要な顧客対応に集中できる環境を整えられるでしょう。
- Zoho CRM
- HubSpot Sales Hub
- Freshsales Suite
Zoho CRM

Zoho CRMは、Blueprintという独自機能により、商談の進行ルールを詳細に設定できることが最大の特徴です。
営業プロセスの各段階で必要な承認フローや入力必須条件を、プログラミング知識なしで設定できるようになります。
例えば、一定金額以上の案件では上司の承認が必要になるルールや、顧客との面談後に必ず次回フォロー日を設定するといった業務ルールを自動化できるため、営業活動の標準化と品質向上を実現できるはずです。
また、レイアウトルール機能を使うことで、顧客の業種に応じて表示項目を変更するといった条件分岐も可能になります。
標準機能として重複データの排除や案件の自動割り当て機能も搭載されており、データ品質の維持と業務効率化を同時に達成できるでしょう。月額料金も1,680円から利用でき、段階的に機能を拡張していけるため、初期コストを抑えながら本格的な業務自動化を始められます。
| 項目 | 内容 |
| 最大の特徴 | Blueprintやワークフローで商談の進行ルールを定義できる |
| おすすめケース | 承認/SLA/入力必須条件をノーコードで徹底したい |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 約1,680〜6,240円/ユーザー |
| 公式サイト | https://www.zoho.com/jp/crm/zohocrm-pricing.html |
HubSpot Sales Hub

HubSpot Sales Hubは、マーケティングからインサイドセールス、商談化まで一気通貫で管理・自動化できることが最大の強みです。
シーケンス機能を活用することで、見込み客への段階的なアプローチを自動化し、適切なタイミングでの接触ができるようになります。
特に優れているのは、メールやミーティング、通話ログをCRMに自動記録する機能です。営業担当者は手動でデータ入力する必要がなく、顧客とのやり取りが自動的に蓄積されるため、情報の抜け漏れを防げるでしょう。
また、ワークフロー機能を使うことで、取引ステージが進んだ際の通知送信やタスク作成といった後続処理も自動化できるようになるはずです。
データホスティングの地域を選択できるため、データの保管場所にこだわりがある企業でも安心して利用できます。無料プランから始めて必要に応じて段階的に機能を拡張できるのも魅力の一つです。
| 項目 | 内容 |
| 最大の特徴 | シーケンス/ワークフローを管理・自動化できる |
| おすすめケース | マーケ〜インサイド〜商談化を一気通貫で回したい |
| 初期費用 | 要見積もり |
| 月額費用 | 0円〜 |
| 公式サイト | https://www.hubspot.jp/ |
Freshsales Suite(Freshworks)

Freshsales Suiteは、CRM、マーケティングオートメーション、電話、チャット機能が一つのプラットフォームに統合されているシステムです。
AI機能「Freddy」が顧客の行動を分析し、次に取るべきアクションを提案してくれるため、営業担当者の判断をサポートしてくれます。
内蔵テレフォニーという機能を使えば、システム内から直接電話をかけることができ通話内容も自動的に記録されるように。また、シーケンス機能を使ってフォローアップの自動化も可能となり、見込み客を逃さない営業活動ができるようになるでしょう。
マーケティング機能も同一の基盤で連携しているため、リード獲得から商談化、クロージングまでの全プロセスをまとめて管理できます。
海外製ではあるものの、日本語の情報提供や代理店による支援体制も整っており、海外ツールに不安のある企業でも導入しやすい環境が用意されています。
| 項目 | 内容 |
| 最大の特徴 | CRM/MA/電話/チャットを一体で自動化できる |
| おすすめケース | 少人数でオールインワン運用を始めたい |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 公式サイト | https://www.freshworks.com/jp/ |
複雑・大規模なデータに対応できる顧客管理システム
企業規模が大きくなるにつれて、顧客データの構造は複雑化し、管理すべき情報量も膨大になっていくことでしょう。
このような環境では、シンプルな顧客管理システムでは対応しきれない場面が増えてくるはず。ここでは、複雑な組織構造や大量のデータを効率的に管理できる顧客管理システムをご紹介します。
- Salesforce Sales Cloud
- Microsoft Dynamics 365 Sales
- kintone
Salesforce Sales Cloud

Salesforce Sales Cloudは、豊富な標準オブジェクトとカスタムオブジェクトを使って、複雑な顧客構造を柔軟に表現できることが最大の特徴です。
例えば、一つの企業に複数の部門があり、それぞれに異なる担当者や商談が紐づくような階層構造も、適切に設計・管理できるようになります。
特に優れているのは、高度な権限設定機能です。項目レベル、レコードレベルでの細かい権限制御により、「営業担当者は自分の担当顧客のみ閲覧可能」「マネージャーは部門全体のデータを参照可能」といったセキュリティ要件を満たせるでしょう。
また、共有ルールや承認プロセスを組み合わせることで、大企業に求められる統制の取れた運用ができるようになるはずです。
AppExchange(アプリケーション マーケットプレイス)には数千の連携アプリが用意されており、標準機能では対応できない業界特有のニーズにも柔軟に対応できます。世界中の多くの大企業での実績があるため、エンタープライズレベルでの安定稼働も期待できるでしょう。
| 項目 | 内容 |
| 最大の特徴 | 豊富な標準/カスタムオブジェクトで複雑な顧客構造を表現できる |
| おすすめケース | 大企業や階層口座・権限が複雑な組織で運用したい |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 3,000〜66,000円 |
| 公式サイト | https://www.salesforce.com/jp/sales/ |
Microsoft Dynamics 365 Sales

Microsoft Dynamics 365 Salesは、Microsoft 365およびPower Platformとの深い連携により、一体運用ができることが最大の強みです。
普段からExcel、Teams、Outlookを使っている企業では、既存の業務フローを大きく変えることなくCRMを導入できるようになります。
セキュリティを詳細に設定すれば、複雑な組織構造にも対応できるでしょう。部門ごと、役職ごとに異なるアクセス権限を設定し、必要な情報のみを表示させることができるため、情報漏洩リスクを最小限に抑えられます。
また、Power Automateと連携することで、非エンジニアでも業務自動化ができるようになるのも大きな魅力です。「商談が成立したらTeamsに通知」「見積金額が一定額を超えたら承認フローを開始」といった業務ルールを、プログラミング知識なしで構築できます。
また、OutlookやTeamsなどMicrosoft系のサービスと連携すれば、CRMを意識することなく自然な形で顧客情報を蓄積していけるでしょう。
| 項目 | 内容 |
| 最大の特徴 | Microsoft 365/Power Platformと連携して一体運用できる |
| おすすめケース | Excel/Teams/Power BI連携を前提に定着させたい |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 9,745円〜(試用版あり) |
| 公式サイト | https://www.microsoft.com/ja-jp/dynamics-365/products/sales/ |
kintone

kintoneは、ノーコードでデータ構造や画面を現場主体で設計できることが最大の特徴です。プログラミング知識がなくても、ドラッグ&ドロップなど実際にコードを書くことなく、自社の業務に最適化されたアプリケーションを構築できるようになります。
要件が変わりやすい中小企業や、業務プロセスが頻繁に見直される部門では、この柔軟性が大きなメリットとなるでしょう。
「来月から新しい項目を追加したい」「承認フローを変更したい」といった要望に対して、現場担当者がその場で対応できるため、システム改修を外部業者に依頼する必要がありません。
また、プラグインやAPIを活用することで、標準機能では対応できない用途にも拡張できるようになります。
加えて、国内企業での導入実績が豊富で、日本語でのサポートや事例情報も充実しているため、学習コストを抑えながら導入を進められるでしょう。小規模から始めて段階的に機能を拡張していくアプローチにも適しています。
| 項目 | 内容 |
| 最大の特徴 | ノーコードでデータ構造や画面を現場主体で設計できる |
| おすすめケース | 小〜中規模で要件が変わりやすく素早く内製したい |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 約1,000〜3,000円/ユーザー |
| 公式サイト | https://kintone.cybozu.co.jp/ |
連携・拡張性が強い顧客管理システム
ビジネス環境が複雑化する中で、顧客管理システム単体での運用だけでは十分な効果を得られないことが増えています。
既存の業務システムやマーケティングツール、会計ソフトなどと連携し、データをまとめて管理することで、より効率的な営業活動ができるようになるでしょう。
ここでは、外部システムとの連携に優れた顧客管理システムをご紹介します。
- Pipedrive
- Sansan(名刺管理/営業DX)
Pipedrive

Pipedriveは、パイプライン管理と500以上の外部連携を活用できることが最大の特徴です。営業に関する一連の流れをカンバン方式で表示し、案件の進捗状況を直感的に把握できるため、営業担当者にとって非常に使いやすいシステムとなっています。
特に注目すべきは豊富な連携機能です。Marketplaceには会計ソフト、電話システム、フォーム作成ツール、マーケティングツールなど多岐にわたるアプリケーションが用意されており、簡単に接続できるようになります。
例えば、QuickBooksと連携することで請求処理を自動化したり、Zoomと連携してミーティング設定を効率化したりすることが可能です。
また、自動化やAI支援機能により、フォロー漏れを大幅に減らせるでしょう。
「商談ステージが変更されたら自動でメール送信」「一定期間アクションがない案件にリマインダーを設定」といったワークフローを簡単に構築できるため、営業の標準化と効率化を同時に実現できるシステムとなっています。
| 項目 | 内容 |
| 最大の特徴 | 視覚的なパイプラインと500以上の外部連携を使える |
| おすすめケース | まずSFAを軽量に立ち上げて早期定着させたい |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 14USD/シート〜 |
| 公式サイト | https://www.pipedrive.com/ja/ |
Sansan

Sansanは、名刺や接点情報を高精度でデータ化し、各システムと連携できることが最大の特徴の名刺管理システムです。99.9%の精度で名刺をデータ化し、AIと手入力を組み合わせた独自技術により、正確な顧客情報データベースを構築できるようになります。
特に優れているのは既存名刺の一括データ化機能です。これまで蓄積してきた大量の名刺を短期間でデジタル化し、すぐに営業活動に活用できるため、導入効果を早期に実感できるでしょう。
また、メール署名からの自動データ抽出機能により、日常的な業務の中で自然に顧客情報が蓄積される仕組みも魅力です。
大手企業を含む多数の導入実績があり、社内稟議を通しやすいのも重要なポイント。連携テンプレートが豊富に用意されているため、SalesforceやHubSpotなどの既存CRMとも素早く接続できるようになります。
名刺を起点とした接点資産を既存のCRMやマーケティングオートメーションツールに効率的に取り込みたい企業には特におすすめです。
| 項目 | 内容 |
| 最大の特徴 | 名刺/接点情報を高精度でデータ化して各システムと連携できる |
| おすすめケース | 名刺起点で接点資産をCRM/MAに取り込みたい |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 公式サイト | https://jp.sansan.com/plan/ |
セキュリティ・監査に強い顧客管理システム
企業のガバナンス強化やコンプライアンス対応が重要視される現在、特に上場企業や大企業では、内部統制や監査要件を満たすシステムの導入が必須となるケースが多いことでしょう。
ここでは、セキュリティと監査機能に優れた顧客管理システムを取り上げていきます。
- Mazrica Sales(旧Senses)
- UPWARD
Mazrica Sales(旧Senses)

Mazrica Salesは、国産SFA/CRMとして監査ログやIP制限を標準機能で利用できることが最大の特徴です。
日本の企業が求めるセキュリティ要件を熟知しており、国内サーバでの運用や日本語での詳細な運用方針確認が可能なため、安心して導入できるでしょう。
特に優れているのは、案件ボードやレポート機能による営業会議の効率化です。カード形式で案件の進捗を視覚的に把握でき、ドラッグ&ドロップの直感的な操作で営業プロセスを管理できるようになります。
AIによる受注予測機能(正答率92%)も備えているため、データに基づいた精度の高い売上予測もできるようになるはずです。
また、導入後のサクセス支援も充実しており、現場定着を推進するための手厚いサポートが受けられます。
SFA/CRMの導入で最も課題となる「現場で使われない」問題を解決するため、操作性を重視したUI/UXと継続的な活用支援により、定着率も高い水準で実現しています。月額5,500円からという手頃な価格設定も魅力の一つです。
| 項目 | 内容 |
| 最大の特徴 | 国産SFA/CRMとして監査ログやIP制限を標準で使える |
| おすすめケース | 国内運用や監査要件に配慮してSFAを導入したい |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 約5,500円/ユーザー〜 |
| 公式サイト | https://product-senses.mazrica.com/ |
UPWARD

UPWARDは、位置情報と滞在記録、活動報告を自動で記録できることが最大の特徴です。
特許も取得している高精度な位置情報取得を活用して、フィールドセールスの訪問履歴を自動的に証跡として残せるため、監査対応や活動管理に優れた効果を発揮するでしょう。
特に優れているのは、訪問計画とルート最適化機能。地図上で顧客情報を可視化し、効率的な訪問ルートを自動提案することで、移動時間を削減して営業効率を大幅に向上させられます。
また、打刻や報告の自動化により、営業担当者の入力負荷を大幅に軽減できるのも重要なポイントです。
SalesforceやMicrosoft Dynamics 365と連携することで、既存のCRM基盤にシームレスに組み込むことが可能。UPWARDで自動取得した活動データを既存システムに反映させることで、総合的な営業管理体制を構築できるようになるでしょう。
大手企業を中心に400社以上の導入実績があり、フィールドセールス向けSaaSとして国内トップシェアを誇っています。
| 項目 | 内容 |
| 最大の特徴 | 位置情報/滞在記録/活動報告を自動で記録できる(Salesforceなどと連携) |
| おすすめケース | フィールドセールスの訪問最適化や証跡管理を強化したい |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 3,800円/ユーザー〜(税抜) |
| 公式サイト | https://upward.jp/ |
顧客管理システム・クラウドの選び方
数多くの顧客管理システムが存在する中で、自社に最適なシステムを選ぶことは簡単ではありません。機能の豊富さや価格の安さだけで選んでしまうと、現場で使われない「宝の持ち腐れ」状態になってしまう可能性も。
せっかくの導入を成功させるためにも、以下のポイントを押さえて選定を進めましょう。
要件の優先度を決めておく
顧客管理システムの選定で最初に行うべきは、自社の要件を明確にし、優先度を決めること。
「あれもこれも」と多機能なシステムを選びがちですが、実際に必要な機能を見極めることが重要になります。
まず、現在の課題を具体的に洗い出しましょう。「営業の進捗が見えない」「顧客情報が散在している」「売上予測の精度が低い」など、解決したい問題を明確にしておきます。
次に、その課題解決に必要な機能を特定し、「必須」「あると良い」「将来的に欲しい」の3段階で優先度を設定しましょう。
例えば、営業チームが外出先から顧客情報にアクセスする必要があるなら、スマートフォン対応は必須要件となるでしょう。逆に、AIを活用した売上予測は、基本的な顧客管理が安定してから検討しても遅くありません。
要件の優先度を明確にすることで、本当に必要な機能に焦点を当てた選定ができるようになるでしょう。
現場で入力がスムーズかテストする
どれほど高機能なシステムでも、現場の営業担当者が使いこなせなければ意味がありません。システム選定では、実際に使うことになる現場の人員に操作感を試してもらうことをおすすめします。
多くのベンダーが無料トライアルを提供しているため、複数のシステムを実際に触ってもらい、操作性を比較しましょう。
特に重要なのは、日常的に行う顧客情報の登録や商談記録の入力作業がどうか。「何クリックで目的の画面にたどり着けるか」「必要な情報をどれだけ素早く入力できるか」といった点を具体的に評価できればベターです。
また、ITに詳しくない営業担当者でも直感的に操作できるかも重要。複雑な操作が必要なシステムは、どれだけ研修を行っても現場に定着しない可能性が高いでしょう。
現場の声を最優先に、「使いやすい」と感じるシステムを選ぶことが成功への近道となります。
設定したい権限に対応しているか確認する
企業の規模や組織構造に応じて、適切な権限設定ができるかどうかも重要。特に複数の部門や階層がある組織では、「誰が」「どの情報を」「どこまで」閲覧・編集できるかを細かく制御できる必要があります。
例えば、「営業担当者は自分の担当顧客の情報のみ閲覧できる」という設定にし、「マネージャーは部門全体のデータを参照できる」といった設定が必要でしょう。
権限設定が柔軟でないシステムを選んでしまうと、セキュリティリスクや運用していく上で問題が発生してしまうことも考えられます。特に上場企業や上場準備中の企業はこの点に注意しましょう。
ニーズによっては独自開発もおすすめ
既存のパッケージシステムでは要件を満たせない場合や、独自の業務が多い企業では、スクラッチ開発がおすすめです。
特に、業界特有の商慣習がある場合や他社との差別化となっている独自の営業フローがある場合は、開発を検討する価値が高いでしょう。
独自開発のメリットは、自社の業務に完全に最適化されたシステムを構築できること。
不要な機能に費用を払う必要がなく、必要な機能だけを実装できるため、長期的にはコスト効率が良くなる場合もあります。また、ビジネスの変化に応じて柔軟にシステムを改修できる点も大きな魅力です。
なお、この記事を公開しているBPS株式会社では、システムの受託開発を行っています。

開業時の2007年から、「家庭教師のトライ」で知られるトライグループ様やサイバーエージェント様などの大手企業から、慶應義塾大学様や東京大学様などの教育機関まで幅広くご支援させていただきました。
70以上の自治体で導入されている「ビヨンド入退くん」や多くの教育期間や教材会社に利用されている「超教科書」などの自社プロダクトも多く展開しております。
「パッケージでは管理できる顧客の情報が物足りない」「いまいち痒いところに手が届かない」といったケースにはぜひご相談ください。

顧客管理システム・クラウドの料金目安
顧客管理システムの導入を検討する際、機能や使いやすさと同様に重要なのが料金体系・相場を理解しておくこと。
相場を知らなければ、そのシステムの費用がほかと比べて割高なのかそうではないのかの判別が出いません。概ね以下のようなイメージを持っておきましょう。
初期費用は約0〜10万円+実装費
多くのクラウド型顧客管理システムでは、ライセンスの初期費用を0円に設定している製品が増えています。
しかし、初期費用が0円だからといって、導入時に全くコストがかからないわけではありません。
実際に運用を開始するためには、きちんとデータを移行して、現場にも研修して…といった作業が必要になることも多いでしょう。これらの作業を外部に依頼する場合、数十万円から数百万円の費用が発生することも珍しくありません。
このように、初期費用を検討する際にはライセンス料金だけでなく実際の運用開始までにかかる全体的な費用を見積もっておきましょう。
月額費用は約1,000〜6,000円/ユーザー
標準的な顧客管理システムの月額費用は、1ユーザーあたり1,000円から6,000円程度が相場となっています。
HubspotのSales Hub Starterのような1,000円台のプランでは、基本的な顧客情報管理や簡単な営業管理機能を利用できます。小規模チームで基本的なCRM機能があれば十分という場合は、このレベルで始めるのがおすすめです。
一方5,000円台以上のプランでは、高度なレポート機能や休眠顧客を掘り起こすためのメールを送信するなど営業フローの自動化といった機能が利用できるようになることが多いです。
まずは基本プランから始めて、必要に応じてアップグレードするアプローチが安全といえます。
エンタープライズ向けは約1.5万〜4万円台/ユーザー
大企業や複雑な要件を持つ組織向けのエンタープライズプランでは、月額費用が1ユーザーあたり1.5万円から4万円台と高額になります。
この価格帯では、大規模な組織運用に必要な高度な機能と導入・運用に関する手厚いサポートが提供されるのが特徴です。
エンタープライズプランの主な特徴としてはストレージの容量が大きいこと、より細かい監査ログが取得できることなどが挙げられます。また、専任のカスタマーサクセス担当者が付き、導入から運用定着までを手厚くサポートしてくれることが多いでしょう。
ただ中小企業では過剰スペックとなる可能性もあるため、本当に必要な機能かを慎重に検討することが重要です。
顧客管理システム導入前に準備しておきたいこと
顧客管理システムの導入成功は、事前準備の質によって大きく左右されます。システム選定に注力しがちですが、データ整備や運用ルール策定といった地道な準備作業なども成果に影響するでしょう。
導入前には、以下のような作業を行っておくのがおすすめです。
移行するデータの形式を整備しておく
現在Excelや別のシステムで管理している顧客情報を新しいシステムに移行する際、データの形式を統一することは避けて通れない作業となるはず。バラバラの形式で管理されているデータをそのまま移行すると、システム導入後に大きな問題となってしまいます。
まず、現在管理している顧客データの棚卸しを行いましょう。部門ごとに異なるExcelファイルで管理されていたり、同じ顧客が複数のリストに重複して登録されていたりするケースは珍しくありません。
こういった重複しているデータは事前に整理しておきましょう。
また、データの表記揺れも統一しておく必要があります。会社名の表記(株式会社の前後、カタカナ・ひらがなの混在など)、住所の書き方、電話番号の形式などは標準化しておくのがおすすめです。
命名規則と入力ルールを決めておく
システムを導入した後もデータの一貫性を維持するため、命名規則と入力ルールを事前に決めておくことも重要。ルールが曖昧だと、利用者それぞれが独自の方法でデータを入力し、結果的にデータの質が低下してしまいます。
顧客名の表記方法、案件名の付け方、商品名の記載ルールなど、具体的な入力基準を文書化しましょう。例えば「会社名は正式名称で入力し、略称は使用しない」「案件名は『顧客名_商品名_年月』の形式で統一する」といったルールを設定しておきます。
ただし必須項目を多くしすぎると入力負荷が高まり現場の抵抗を招く可能性も。バランスを考慮して設定しておきましょう。
運用を現場に定着させる施策を仕組み化する
顧客管理システムの導入で最も難しいのは、現場への定着です。どれほど優れたシステムを導入しても、現場の営業担当者が継続的に使わなければ効果は期待できません。
つまり、定着を促進するための具体的な施策を事前に計画しておくことも重要になります。
まず大切なのは、システム利用のメリットを現場に明確に伝えること。「入力作業が増える」というネガティブな印象ではなく、「顧客情報の検索が楽になる」「営業効率が向上する」といったポジティブな印象をシステムに対して持って貰う必要があります。
また、段階的に導入を進めていくことも大切。いきなり全機能を使い始めるのではなく、まずは基本的な顧客登録から始めて、慣れてきたら商談管理、その後にレポート機能というように、徐々に利用範囲を拡大していく方法がおすすめです。
継続的にフォローできる体制を整えておくことも重要です。
導入初期は操作に関する質問が多く発生するはず。社内にシステム運用の責任者を配置し、現場からの質問に迅速に対応できる体制を整えておきましょう。
もっと手軽・低コストなDXなら「ビヨンド日報くん」
顧客管理システムの導入を検討する中で、「機能は魅力的だが、初期コストや運用の複雑さが気になる」と感じる企業も多いのではないでしょうか。そんな場合は、もっと手軽でコストのかからない部分からDXを始めるのがおすすめです。
日報システム「ビヨンド日報くん」を活用すれば、月額44円/人〜という業界最安水準の料金で、営業活動を含む業務の見える化と効率化ができるようになります。
日々提出される日報から人員・案件別の工数データを集計することで、「営業活動の工数を把握したい」「案件別の工数・収益性を分析したい」といった顧客管理に付随して発生するニーズをまとめて解決できるようになるでしょう。
開発会社が実際に自身で使うシステムとしてトライ&エラーを繰り返しながら開発しているため、操作も極限までシンプル。現場の抵抗感も少なく導入リスクも低く抑えられるでしょう。
導入後の継続率も95%、ユーザー数も5000を突破しています。
初期費用も0円で、まずは無料でお試しすることも可能。リスクを抑えながらDXの第一歩を踏み出せるでしょう。
本格的なCRMの導入はハードルが高いと感じている場合は、ぜひご検討ください。
\手放せなくなる日報ツール/
yama13
慶應義塾大学卒。2020年より中小企業の経理業務に従事。現在は経理と並行してマーケティング領域も担当し、数字に基づく経営状況の分析を得意とする。実務視点と戦略的な思考を活かし、現場に即した改善提案を行っている。




