ダメな上司だけがする10の発言とは?職場に与える影響や対処法も

ダメな上司だけがする10の発言とは?職場に与える影響や対処法も お役立ち情報

上司の何気ない一言は、部下の働き方や職場の雰囲気に大きな影響を与えます。指導や助言のつもりで発した言葉であっても、受け取る側にとっては仕事への意欲を失わせる原因になりかねません。

しかし、発言している本人に悪気がないケースも多く、自分では問題に気づきにくい傾向が見られます。このような事態を避けるためにも、ダメな上司に共通する発言パターンを知っておき、自身の言動を振り返るきっかけにしましょう。

本記事では、ダメな上司だけがする10の発言について、職場に与える影響や対処法も交えて解説します。

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【注意】ダメな上司だけがする10の発言

ダメな上司が口にしがちな発言には、いくつかの共通したパターンがあります。どの発言も、部下との信頼関係を損ねたり、職場全体の雰囲気を悪化させたりする原因になりやすく、場合によっては人材の離職にもつながりかねません。

上司としての自覚がある人ほど、自分の発言が部下にどのような印象を与えているかを意識しておく必要があります。

ここでは、ダメな上司だけがする10の発言について、以下の10点を解説します。

①「前にも言ったよね?」

「前にも言ったよね?」は、部下が同じ質問や確認をした際に発せられやすい言葉です。この発言は、業務の手順が複雑な場面や教わった内容を覚えきれていない場面で出てくる傾向があります。

しかし、この言葉を受けた部下は、「また聞いたら怒られる」と感じてしまい、質問そのものを避けるおそれがあります。結果として、わからないまま業務を進めてしまい、ミスや手戻りが増える原因になりかねません。

②「なんでできないの?」

「なんでできないの?」は、部下が期待どおりの成果を出せなかったときに使われやすい言葉です。この発言は、納期に間に合わなかった場面や指示した内容と異なる成果物が提出された場面で発せられるケースが多く見られます。

この発言によって、部下が「自身を否定されている」と感じてしまうおそれがあります。上司が原因を一緒に探る姿勢がないまま責められてしまうと、部下は自信を失い、挑戦する意欲も薄れてしまい、最悪の場合、部下の離職につながりかねません。

③「とにかくやってみて」

「とにかくやってみて」は、業務の目的や進め方の説明を省略して指示を出す際に使われやすい発言です。部下が作業の進め方や優先順位について質問したとき、具体的な回答を避けて、この言葉で済ませてしまう場面が該当します。

しかし、この言葉だけでは部下はゴールや判断基準がわからないまま作業を進める必要があります。方向性がズレた状態で業務を進めてしまうと、あとから大幅なやり直しが発生し、かえって時間と労力を浪費する結果になりかねません。

④「俺の若い頃はもっと大変だった」

「俺の若い頃はもっと大変だった」は、自分の過去と部下の現状を比較してしまう発言です。この発言は、部下が業務量の多さや人間関係の悩みを相談した場面で使われる傾向にあります。

しかし、時代や環境が異なる過去と単純に比較されると、部下は「自分の苦労を軽く見られている」と受け取るリスクがあります。相談しても共感が得られないと感じた部下は、悩みを打ち明けられなくなり、問題を一人で抱え込んでしまうかもしれません。

⑤「それくらい自分で考えて」

「それくらい自分で考えて」は、部下の相談を拒絶し、突き放す印象が強い発言です。

この発言は、初めて取り組む業務や判断基準が明確でない場面で、部下が指示を仰いだ際の返答に使われる傾向があります。

上司が部下に対して、何を基準に考えればよいのかを示さず「考えろ」と伝えるだけでは、部下は不安を抱えたまま業務を進めなければなりません。結果的に、ミスやトラブルの発生につながり、かえって上司自身の負担が増える原因になりえます。

⑥「なんでもっと早く言わなかったの?」

「なんでもっと早く言わなかったの?」は、報告のたびに責められる印象を与えてしまう発言です。この発言は、プロジェクトの遅延やクレーム対応など、問題が表面化してから報告を受けた場面で使われる傾向があります。

しかし、報告を受けた直後にこの言葉を返すと、部下は「報告するたびに叱られる」と感じてしまいます。その結果、次からの報告がさらに遅れる悪循環を生み出し、問題の早期発見がますます難しくなりかねません。

⑦「やる気が足りないだけだ」

「やる気が足りないだけだ」は、原因の分析を放棄して精神論で片付けてしまう発言です。この発言は、部下の成果が振るわない場面や業務の進みが遅い場面で出やすい傾向があります。

上司が具体的な改善策を示さず「やる気」の問題にすり替えてしまうと、部下は直すべき行動が理解できず、追い詰められかねません。結果的に、努力している部下ほど、自己肯定感が低下してしまうリスクがあります。

⑧「忙しいからあとにして」

「忙しいからあとにして」は、上司が多忙なことから、部下の相談機会を奪ってしまう発言です。この発言は、部下が相談や質問を持ちかけたタイミングで、上司が別の業務に追われている場面で口にしやすい傾向があります。

この発言で相談のハードルが上がると、部下は問題を一人で抱え込むようになり、報告や相談の頻度が減ってしまいます。小さな問題が放置された結果、対処が遅れ、チーム全体に影響が及ぶ可能性も否定できません。

⑨「言ってる意味分かる?」

「言ってる意味分かる?」は、確認のつもりであっても部下を見下している印象を与えやすい発言です。この発言は、上司が指示や説明をしたあとの確認場面で使われやすい傾向があります。

この言葉を受けた部下は、たとえ理解できていなくても「分かりました」と答えざるを得なくなります。質問や確認を遠慮する状態が続くと、認識のズレが生じたまま業務が進み、成果物の手戻りやトラブルの原因になりかねません。

⑩「みんな頑張ってる」

「みんな頑張ってる」は上司が部下を激励するつもりでも、実際には部下が上司に相談する機会を封じてしまうおそれがある発言です。この発言は部下が上司に、業務量の多さや負担を相談した際に発せられる傾向があります。

個々の業務量や状況を把握せずにこの言葉を使うと、部下は「自分の負担を理解してもらえない」と感じます。結果として、限界を超えるまで無理を続けてしまい、体調不良やメンタルの不調に発展するリスクが高まるでしょう。

ダメな上司の発言が職場に与える影響

上司の発言は、個人の問題にとどまらず、チーム全体の雰囲気や業務の進行にも影響します。不適切な言葉が繰り返されると、部下の心理的な負担が蓄積し、組織としての機能が低下するおそれがあります。

上記を踏まえ、部下を抱える立場にある場合には、自身の言葉がチームに「どのような影響を及ぼすか」を理解しておくべきでしょう。

ここでは、ダメな上司の発言が職場に与える影響について、以下の5点を解説します。

①部下が相談しにくくなる

上司に否定的な言葉を返された経験が積み重なると、部下は「どうせ聞いてもらえない」という心理が働きやすくなります。相談する前から諦めてしまう状態が定着すれば、上司への報告や相談の頻度は自然と減っていきかねません。

このような状況が続くと、必要な情報がチーム内で共有されにくくなり、判断ミスや対応の遅れにつながります。結果として、本来防げたはずのトラブルが拡大し、業務全体の質が低下するおそれがあります。

②ミスが隠される可能性がある

報告や失敗のたびに責められる経験が重なると、部下のなかに「正直に伝えると損をする」という心理が生まれやすくなります。叱責を避けたい気持ちが強くなるほど、ミスを報告せず自力で取り繕おうとする傾向が強まる可能性があります。

このような状況では、小さなミスが表面化しないまま放置され、問題が大きくなってから発覚するケースが増えかねません。初期段階で対処できていれば軽微で済んだトラブルが、手遅れの状態まで進行してしまうリスクを抱えることになります。

③チームのモチベーションが下がる

努力や貢献を軽視する言葉を繰り返し受けると、部下は「頑張っても認めてもらえない」と感じかねません。

この心理が広がると、個人だけでなくチーム全体の士気を低下させてしまいます。また、チーム内の協力体制にも、悪影響が生じかねません。

業務の生産性が落ちるだけでなく、新しい取組みへの積極性も失われ、組織として成果を出しにくい状態に陥るでしょう。

④職場の空気が悪くなる

上司の否定的な発言が日常化すると、部下は「余計なことを言わないほうが安全だ」と身構えるおそれがあります。萎縮した空気は周囲にも伝播し、職場全体に緊張感が漂いやすくなるでしょう。

このような環境では、部下同士の会話が減り、自由に意見を出し合う文化が育ちにくくなります。業務改善のアイデアが生まれにくくなるだけでなく、チームとしての一体感も薄れ、組織の成長が停滞する原因にもなりかねません。

⑤人材の休職や離職につながる

不適切な発言が長期間にわたって続くと、部下の精神的な負担は日に日に蓄積されていきます。

このような状況が続くと、社員が「この環境では自分の成長が見込めない」と感じてしまい、休職や転職を選択してしまうかもしれません。そして、人材が流出してしまうと、業務の引継ぎや採用活動にかかるコストが発生するだけでなく、チーム全体の士気にも影響してしまいます。

優秀な人材ほど職場環境への感度が高く、改善の見込みがないと判断すれば早期に離職を決断する傾向があります。

【必見】良い上司が選ぶ言葉の傾向とは?

上司の発言はその内容によってチームに悪影響を与えますが、言葉の選び方を変えるだけで、部下の成長やチームの成果につながる効果が期待できます。

良い上司に共通するのは、部下との信頼関係を意識した言葉選びを日常的に実践している点です。特別なスキルが必要なわけではないため、日々の声かけや伝え方を工夫して、職場環境の改善をおこなうようにしましょう。

ここでは、良い上司が選ぶ言葉の傾向について、以下の5点を解説します。

①部下に共感する

良い上司は、部下の状況や感情をまず受け止める姿勢を持っています。具体的には、以下のような言葉が挙げられます。

部下に共感する発言
  • 「大変だったね、よく頑張ったね」
  • 「その気持ち、わかるよ」
  • 「無理しすぎていないか心配していたよ」

このような言葉は、部下が失敗したときや業務量の多さに悩んでいる際に伝えられるでしょう。共感の姿勢を見せることで、部下は「自分の状況を理解してもらえている」と安心でき、相談や報告のハードルが下がります。

②部下の状況を把握しようとする

良い上司は、指示を出す前に部下の状況を確認する習慣を持っています。具体的には、以下のような言葉が該当します。

部下の状況を把握しようとする発言
  • 「今、業務の進み具合はどう?」
  • 「何か困っていることはある?」
  • 「優先順位で迷っていることがあれば教えて」

このような声かけは、朝のミーティングや面談の場面でおこなえます。部下の現状を把握してから判断を下すことで、無理のない業務配分が実現でき、チーム全体のパフォーマンス向上につながるでしょう。

③部下に感謝を伝える

良い上司は、成果の大小にかかわらず、部下の貢献に対して感謝の言葉を欠かしません。具体的には、以下のような言葉です。

部下に感謝を伝える発言
  • 「資料の準備、助かったよ」
  • 「いつも丁寧に対応してくれてありがとう」
  • 「おかげで会議がスムーズに進んだよ」

このような言葉は、日常業務のなかで自然に伝えられる点が特徴です。感謝を受けた部下は「自分の仕事が役に立っている」と実感でき、業務への意欲が高まりやすくなります。

④部下への指示や改善案は具体的に伝える

良い上司は、抽象的な表現を避け、行動に移しやすい形で指示や改善案を伝えます。具体的には、以下のような言葉が挙げられます。

部下への指示や改善案を具体的に伝える発言
  • 「この部分を先に終わらせて、次にこちらに取りかかろう」
  • 「〇〇の数値を△△に修正してみて」
  • 「次回は□□の手順で進めると効率が上がるよ」

このような伝え方は、業務のフィードバックや進捗確認の場面に使えます。具体的な言葉で伝えることで、部下は「次に何をすれば良いのか」が明確になり、迷いなく行動に移せます。

⑤部下の意見を確認する

良い上司は、一方的に指示を出すだけでなく、部下の考えを引き出す言葉を選んでいます。具体的には、以下のような言葉です。

部下の意見を確認する発言
  • 「この進め方で不安な点はある?」
  • 「何か別のアイデアがあれば聞かせてほしい」
  • 「率直にどう感じたか教えてくれる?」

このような問いかけは、企画の方向性を決める場面やフィードバック後に認識をすり合わせる場面に適しています。部下が自分の意見を伝えられる環境を整えることで、チーム内の心理的安全性が高まり、より活発な議論が生まれやすくなるでしょう。

ダメな上司の発言に悩んだときの対処法

ダメな上司の発言に悩み、仕事へのストレスを感じている人は少なくありません。

しかし、上司の言動に対して、どのように向き合えばよいのかわからず、悩みを抱え込んでしまうケースも多い傾向があります。このような点を踏まえ、状況に応じた対処法を知っておくことで、精神的な負担を減らしながら仕事を続けやすくなるでしょう。

ここでは、ダメな上司の発言に悩んだときの対処法について、以下の5点を解説します。

①必要以上に間に受けない

上司の発言をすべて真正面から受け止めてしまうと、自己肯定感が下がり、業務への集中力も低下しやすくなります。繰り返し否定的な言葉を浴び続けると、「自分には能力がないのかもしれない」と思い込んでしまうおそれもあります。

しかし、上司の言葉には感情的な勢いやその場の機嫌、本人の口癖が含まれているケースも多く、すべてが的確な指摘とは限りません。「事実に基づいた指摘かどうか」を冷静に見極め、改善に役立つ部分だけを受け取るよう意識してみてください。

②仕事の目的や指示内容を反復して確認する

上司の指示が曖昧なまま業務を進めると、成果物のズレや手戻りが発生しやすくなります。その結果、再び否定的な言葉を受け、さらに萎縮するという悪循環に陥りかねません。

このような事態を防ぐためには、指示を受けた時点で目的や期限、完成イメージを具体的に確認しておくことが大切です。確認の履歴をメールやチャットで残しておけば、あとから「言った・言わない」のトラブルも回避しやすくなるでしょう。

③同僚や先輩に相談する

上司との関係に悩みを抱えたまま一人で対処しようとすると、視野が狭くなり、必要以上に自分を追い込んでしまうおそれがあります。「自分の受け取り方が悪いのかもしれない」と考え始めると、問題の本質が見えにくくなります。

このような状態を防ぐためにも、信頼できる同僚や先輩に状況を共有してみましょう。職場内に話せる相手を見つけておくことで、ストレスの蓄積を防げるうえ、自身では気付かない解決法が見つかる可能性があります。

④社内の相談窓口を活用する

上司の発言が日常的に繰り返され、精神的な負担が大きくなっている場合には、社内の相談窓口の活用も選択肢の1つです。相談窓口を利用せずに我慢を続けると、心身の不調につながるリスクが高まります。

第三者を介することで、自分では整理しきれなかった状況を客観的に把握しやすくなります。配置転換や業務分担の見直しなどの対応を検討してもらえる場合もあるため、「自分一人では解決できない」と感じた段階で早めに活用してみてください。

⑤環境を変えることも視野に入れる

さまざまな対処法を試しても状況が改善しない場合、現在の環境にとどまり続けることが最善とは限りません。無理に我慢を続ければ、仕事への意欲が失われるだけでなく、健康面にも悪影響が及ぶおそれがあります。

このような事態を避けるためにも、異動や転職を考えるのも選択肢の1つです。状況が変わらないまま消耗し続けるよりも、自分自身の将来を見据えたうえで、適切な行動は何かを考えてみてください。

【まとめ】ダメな上司の発言は反面教師にすることが大切

本記事では、ダメな上司だけがする10の発言について、職場に与える影響や対処法も交えて解説しました。

上司の何気ない一言は、部下のモチベーションや職場の雰囲気を大きく左右します。「前にも言ったよね?」や「やる気が足りないだけだ」のような発言は、本人に悪気がなくても、部下の成長やチームの成果を妨げる原因になりかねません。

ただし、ダメな上司の発言パターンを知ることは、自分自身がよりよい上司になるためのヒントにもなります。「こう言われたら嫌だな」と感じた経験を、自身のコミュニケーションに活かすことで、部下との信頼関係を築きやすくなるでしょう。

なお、部下の状況を効率的に把握したい場合は、日報DX化ツール「ビヨンド日報くん」を導入する方法もあります。部下が逐一報告しなくても上司が状況を把握できるため、業務を妨げずにマネジメントをしやすくなります。

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監修
yama13

yama13
慶應義塾大学卒。2020年より中小企業の経理業務に従事。現在は経理と並行してマーケティング領域も担当し、数字に基づく経営状況の分析を得意とする。実務視点と戦略的な思考を活かし、現場に即した改善提案を行っている。